説明
東日本大震災からのエネルギー問題をきっかけに全国各地にたくさんの太陽光発電所が作られました。
僕の中で太陽光発電所といえば「未来のエネルギー」として博物館みたいなところでうやうやしく展示されるようなイメージの代物だったのですが、いつの間にやら「誰が作ったか知らないけど気付いてみたらひょっこり近所に出来上がっているもの」になっていて、なんだかすっかり誰の気にも止められない、世の中に馴染みきった存在になっています(あるいは変化が急激すぎていろいろ追いつかなくなった結果、社会問題と化しているような事もあるようですが)。
そんな光景を眺めてると、ふと太陽光発電所が「ドラえもん」や「オバケのQ 太郎」みたいなものの姿に重なって見えてきました。現代社会の基準では明らかに異質と言えるものが、白日の下その辺をうろうろしてるのにさして気にも止められず、あくまでそのご近所の日常のなかに収まって存在し得る世界。
この本ではそんな「ソラパネさん」のいる「ご近所の風景」を集めてみました。
家の向かいに、畑の隅に。2015 年の今、日本のどこかに確かにある風景の記録です。(本文より)
■product info
作家:ダム日和
発行日:2015/12/30
サイズ:A5判
28P フルカラー
(文:ダム日和)