説明
■つられて物語仕立て
それは、ネットでちょっとした探し物をしていて偶然見つけたページだった。
巷には工場の夜景が好きだったり廃墟が好きだったりと、様々な嗜好を持つ人たちがいるのはメディアを通じて知っていたけど、エスカレーターにもマニアがいるなんて。
少なくとも僕の周りにはそういう種類の人間はいないし、僕自身にもそういった趣味はない。
でもその日はなぜか、ふとたどり着いたそのページから離れられなかった。
多分、「東京エスカレーターガール」という本のタイトルが目にとまったから。
「エスカレーターガール」って、デパートのお姉さんのこと?
いやそれエレベーターだし。
そんな疑問を解くべく、目線は自然とページの先をぐんぐんと進んでゆく。
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“女の子がエスカレーターをのぼっていくところで終わるオリジナルの小説を募集します。”
そんな呼びかけに集まった、ひとりひとりの心の中で動き続けるエスカレーターたち。
優勝作品を含む計7作品の短編と、48基のエスカレーターを掲載する、前代未聞のエスカレーター×小説BOOKができました。
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文字を追っていった先にあった本の説明。
疑問へと変貌を遂げた好奇心が、今度は「読みたい」という欲望に変わる。
立ち読み版のリンクを見つける。
リンクをクリックした先には、PDF化された表紙が現れた。
画面をスクロールしてタイトルが現れ、さらに進んで5ページ目に出てきたメイシーズのエスカレーターの写真に、僕はすっかり心を奪われてしまった。
金属メインで作られてるのが当たり前だと思っていたものが、今の形そのままで木で作られていた。
木のエスカレーターのほうが最初に存在していたというのが当然といえば当然なのに、どこぞのアーティストが作品として木製のエスカレーターを作っちゃいましたって方が、僕の中ではしっくりくる。
古いエレベーターは見たことあるけど、古いエスカレーターをまず見たことがないというのが、この戸惑いに近い新鮮さの所以だろうか。
本の構成はいたってシンプルだ。
物語、そしてエスカレーターの写真。
ただそれだけ。
でもその独特なリズムにどんどん巻き込まれて行く。
立ち読み版を読み終わる頃には、その先が知りたいと思っている自分がいた。
僕ってエスカレーター好きだったっけ?
確認するように自分に問いかけてみた。
みんなこうやってそういう世界に足を踏み入れていくのかな。
いいね、素敵な偏愛だ。
で、そもそも何を検索していてこのページにたどり着いのかって?
エレベーターは「昇降機」って漢字で表現できるけどエスカレーターは?ってふと思ったんだ。
Wikipediaを見ても「階段式の輸送機器」って言葉しかみつからない。
僕が探せてないだけかな。
ないなら、作ってほしいな。
エスカレーター好きの皆さん、お願いします。
■product info
本文100ページフルカラー(文章50ページ、写真50ページ)
ファイル形式 pdf
ファイルサイズ 34.02MB
商品ファイル名 tokyo-esca-girl.pdf
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